職場で輝く女性
vol.06
年齢も性別も関係なく、前向きに取り組むスタッフが活躍できる会社です
スリーカウント株式会社 代表取締役 石井 楓さん
現在のお仕事内容や、キャリアパスを教えてください。
私は、生まれは県外ではありますが、長年この浜松の地で、さまざまな方にお世話になりつつ過ごしてきました。そうした中で「Webサイト」と出会った時、ここに自分の強みを見つけたい、と直感し、パソコンの操作すらままならない状態で、業界に飛び込みました。「Webディレクター」という職種は、当時まだ珍しいものでしたが、お客様の想いを具体的なかたちで実現していくこの仕事の魅力に、すっかり虜(とりこ)になってしまいました。現在の会社を選んだのは、企業としてのビジョンに共感したというのが大きな理由です。創業者の鈴木(共同代表)は当時から、「成果に特化する」ことをコア・コンピタンスとして掲げ、それによって常にお客様に最大限の貢献をする会社を目指していました。お客様も本当に素晴らしい企業様ばかりで、私も「力になりたい」と強く願いました。
職場は若いメンバーが多く、新しいことや問題解決に前向きに取り組む社風があります。課題に対してはチームで相談し、解決していく。トライしてエラーが出れば、また改善を重ねる。この努力を繰り返しています。社内の業務フローも同様で、部署を横断して常に話し合い、より良いやり方を追求しています。
会社の事業や、職場環境はどのような感じでしょうか。
当社は、Webマーケティングのチカラを最大限に活用し、お客様の問題解決を行うことを目指しています。事業としては、広告代理店やホームページ制作を主な事業としており、私の仕事は「Webディレクター」となります。進行管理のような役割を連想される方が多いかもしれませんが、当社の場合、「お客様の目的を理解し、広告運用チームとも連携し、目的を達成するために伴走する」存在といえます。お客様から、自社の強みや未来のビジョン、目指される方向などをうかがいながら、「なぜWebサイトを持つのか」という目的を明確にするプロセスをお手伝いします。その上で、目的達成への道をプランニングし、ご提案します。チームやお客様と共に練り上げた企画をチームでかたちにし、実際に稼働が始まり、アクセス解析を見て数字の伸びを確認したり、「問い合わせが来ているよ!」というお言葉をいただく瞬間は、いつも感動を覚えますし、この仕事ならではのやりがいを感じます。
また、チームでの問題解決に力を入れているのも当社の特色です。ひとりでは解決できないことも、皆で支え合い、クリアしていきます。スタッフ同士でランチや食事に行ったり、普段から話をしやすい雰囲気があります。当社を誇らしく感じるのは、仲間想いのスタッフが揃っていることで、各チームそれぞれが協力し合う体制をつくっています。その結束力は、仕事面はもちろん、スタッフ同士に何かあったときにも発揮され、本当に頼もしいです。
一例として、私自身の経験をご紹介させていただきます。数年前、家族が入院をしたため、子育てと、遠方の病院に通う看病と並行で仕事をしている時期がありました。「こんなにきついことがあるのか」と感じる日々でしたが、鈴木をはじめ、スタッフの皆に助けてもらい、家族にも支えられ、何とか乗り切ることができました。
社員のワークライフバランスも、気を配っているポイントです。有給休暇が取りやすい環境づくりを意識しており、週明けにお土産がずらりと並ぶようなこともあります。
創業時から女性スタッフが多い会社なので、産休や育休制度も活用されており(私自身も利用しました)、現在もちょうど育休中のスタッフがいます。仕事への責任感を持って働きたい女性が活躍できる風土を、さらに充実したものにしていきたいと考えています。
ワークライフバランスで工夫しているポイントは何でしょうか。
私は放って置くといつまでも仕事を続けてしまうタイプなので、自己管理は重要な課題。オフの時間も大切にするように意識しています。一日仕事を頑張ったあと、子どもや家族と話したり触れ合ったりするのは、何にも代えがたい時間です。浜松は海も山も近く、自然豊かな、恵まれた環境だと思います。手軽に緑を感じたいときは、浜松城公園へ出かけたりしています。また、最近は健康面を向上させたい思いが強くなり、一時中断していたヨガスタジオ通いを、少しずつ再開したところです。
共同代表が語る、職場での活躍の様子
スリーカウント株式会社 代表取締役 鈴木 悠資さん
スリーカウント株式会社は、石井と私の2名が代表を務めています。多くの女性スタッフが活躍していますが、トップマネジメントを含む管理職を目指す方の参考になればと思い、今回はあえて石井が記事執筆を担当させていただきました。約10年間、共同代表として石井と共に会社の舵取りに携わってみて、女性管理職ならではの視点や手法によって問題を解決していく場面を、何度も目の当たりにしました。特に当社はおよそ半数が女性社員のため、彼女の存在が社内全体に安心感をもたらしているのは間違いないところです。
その一方、第一線での業務にも意欲を燃やし続けており、ディレクターとして彼女をご指名くださるお客様が、数多くいらっしゃいます。彼女の仕事に取り組む姿勢を評価していただいているのだと思います。
石井自身のコメントにもありましたが、多忙な日々だけに、家庭や彼女自身のケアもとても大切なことです。「自分」「家族」「組織」の3つを、最善のバランスで充実させられるよう、私も全力でサポートしていければと考えています。